AOYAGI FACTORY
BLOGコンテンツ制作5分で読めます

オウンドメディアの記事量産|止まらない仕組み

オウンドメディアの記事を量産する仕組みの作り方です。工程の分け方、AIに任せる範囲と人が残す範囲、Googleのスパムポリシーとの線引き、費用感までまとめました。更新が止まった広報担当者向けです。

最終更新が3か月前のまま。始めたときは月4本のつもりだったのに、通常業務に押されて手が止まる。誰も書かないので企画も出ない。オウンドメディアは、立ち上げより、続けるほうが難しい運営です。

この記事では、記事を止めずに出し続ける仕組みの作り方を扱います。読み終えると、次の3つが分かります。

  • 更新が止まる本当の原因が、どの工程にあるか
  • AIにどこまで任せてよく、どこから人が責任を持つべきか
  • 少ない費用で本数を増やすには、何から着手すべきか

更新が止まるのは「書く工程」ではない

「書く時間がない」と言われがちですが、実際に手が止まる場所は違います。多くの現場では、書き始める前で止まっています。

何について書くかが決まらない。決まっても構成が浮かばない。ようやく書いても、誰が確認するのか決まっていないので公開されない。書く作業は数時間でも、その前後で何週間も止まることがあります。

ですから、増やすべきは書く速度ではありません。決める回数を減らすことです。毎回ゼロから考える工程を仕組みに置き換えると、本数は自然に増えます。

まずは直近3本について、企画を思いついた日から公開日までの日数と、実際に手を動かした時間を書き出してください。この2つの差が、そのまま改善できる幅になります。

Googleが問題にしているのは「AIを使うこと」ではない

本数を増やすと聞くと、検索評価への不安が出てきます。ここは事実を押さえておきましょう。

Googleは生成AIの利用そのものを禁止していません。検索セントラルのガイダンスでは、AIはトピックの調査や構造化データの付与に役立つツールとして扱われています。問題とされるのは、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成する行為です(出典:ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス)。

スパムポリシーでは、これを「大規模なコンテンツの不正使用」として定めています。定義は、ユーザーを助けるためではなく検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成すること。判断されるのは生成手段ではなく、ユーザー価値の有無です。AIで書いても価値があれば問題になりにくく、人が手で書いても中身が薄ければ対象になります(出典:Google 検索のスパムに関するポリシー)。

つまり避けるべきなのは「量産」そのものではなく、中身のない量産です。地名や社名だけを差し替えた記事、検索結果の要約を並べ直しただけの記事。これらは本数を出しても評価されません。自社の一次情報が1つも入っていない記事は公開しない。この線引きを社内ルールにしてください。

記事づくりを5工程に分けて、任せる場所を決める

「記事を書く」とひとまとめにせず、工程に分けます。分けると、任せられる場所とそうでない場所がはっきりします。

工程 やっていること 任せ方
1. キーワード選定 検索されている言葉と、その意図を調べる 候補出しは仕組み、採用は人
2. 構成案づくり 見出しと各章で答えることを決める たたき台は仕組み、判断は人
3. 執筆 本文を書く 下書きは仕組み、加筆は人
4. 一次情報の追加 自社の事例・数値・現場の言葉を入れる 人のみ
5. 確認と公開 事実確認、社内ルール確認、メタ情報の設定 事実確認は人、設定は仕組み

要は、素材を揃えるまでが仕組み、価値を足すのが人です。1〜3を人が全部やると本数はすぐ頭打ちになりますが、下書きまでが自動で上がってくれば、担当者は4と5に時間を使えます。ここで差がつきます。

4を飛ばした記事は、他社と同じことしか書いていない記事になります。工数が浮いた分は、必ず一次情報の取材に回してください。

月4本を止めずに出す4ステップ

いきなり全工程をつなごうとすると、費用も期間も膨らみます。次の順序で進めてください。

ステップ1:キーワードの在庫を作る

書くたびにネタを探すから止まります。先に30本分の候補を1枚の表にします。列は、キーワード、想定読者、検索意図、対応する自社サービス、状態(未着手/公開済み)の5つ。この表があるだけで、企画会議がなくなります。

ステップ2:記事の型を1つ決める

構成をその都度考えないために、型を固定します。導入、結論、本論、よくある失敗、まとめ。この並びを守ると、書き手が代わっても品質が揃います。型があると、下書きの自動生成も安定します。

ステップ3:下書きまでを自動化する

キーワードを1つ選ぶと、構成案と下書きが上がってくる状態を作ります。ここまでが自動化の中心です。**公開は必ず人の承認を挟んでください。**事実確認を通さない自動公開は、遅かれ早かれ誤りを出します。

ステップ4:公開後の数字を戻す

公開から1か月後の表示回数と流入数を、在庫表へ書き戻します。どの型のどのテーマが効いたかが見え、次の30本の精度が上がります。ここまでつないで一周です。

費用は対象の範囲で変わります。最新の金額と納期は料金の目安をご確認ください。判断は回収期間で行ってください。1本あたりの制作時間に担当者の時給を掛け、月の本数を掛ける。導入費用をその金額で割って、12か月以内に収まるかを見ます。工程に分けて考える進め方は請求書処理の自動化と同じです。

よくある失敗と対策

失敗1:本数の目標だけ決める 「月8本」と決めても、在庫表と型がなければ達成できません。数字より先に、ステップ1と2を用意してください。

失敗2:下書きをそのまま公開する 自社の一次情報が入っていない記事は、本数を出しても読まれません。加筆前提の運用にします。

失敗3:確認の担当を決めていない 「誰かが見るはず」の状態では公開が止まります。事実確認の担当を1人、期限を1営業日で固定してください。

失敗4:古い記事を放置する 制度や料金に触れた記事は、時間が経つと誤情報になります。新規と同じくらい、更新の予定を組んでください。

失敗5:数字を見ずに書き続ける 表示回数を見ないまま増やすと、効かないテーマに時間を使い続けます。3か月に一度は在庫表を見直します。

まとめ

オウンドメディアの記事が止まるのは、書く工程ではなく決める工程です。キーワード、構成、確認手順。この3つを毎回考えるのをやめれば、本数は上がります。

進め方は、30本分のキーワード在庫を作る、記事の型を1つ固定する、下書きまでを自動化する、公開後の数字を在庫表へ戻す。この順序を守れば、費用も期間も抑えられます。公開前の承認と、自社の一次情報の追加だけは人が残してください。Googleが見ているのは作り方ではなく、読む人にとっての価値です。

まずは今週、書きたいテーマを30個、思いつくまま1枚の表に並べるところから始めてみてください。

自社ではどこから手を付けるべきか、一緒に整理します。

相談は無料です。今の業務の流れを伺ったうえで、自動化する順番と、 自動化しないほうがよい部分をお伝えします。

RELATED

関連記事